東北大学とWDが「AIデータインフラ共創研究所」を設立

AI駆動型データエコノミーを支えるストレージ基盤を提供するWestern Digital Corporation(WD)と東北大学は7月1日、次世代ストレージ技術の開発およびAIインフラストラクチャの持続的成長を支える人材育成を目的とした共同研究拠点「WD×東北大学 AIデータインフラ共創研究所」を設立した。8月18日、東北大学が発表した。

(左から)WDシニアテクノロジスト 清水幸也氏、シニアディレクター 霜越正義氏、WDジャパンカントリーオフィサー 高野公史氏、東北大学 総長 冨永悌二氏、理事 遠山毅氏、電気通信研究所 所長 石山和志氏。画像は東北大学のプレスリリースから。

AIの急速な普及に伴い、データ生成量は指数関数的に増加しており、ハードディスクドライブ(HDD)はそのデータの大部分を保存する基盤だ。IDCによると、現在クラウドデータセンターに蓄積されたデータの約80%がHDD上に保存されており、記録容量の飛躍的な向上と総保有コスト(TCO)の低減を実現する技術の必要性が高まっている。

そうした状況を背景に、WDのデータインフラストラクチャに関する専門知見と東北大学の学術研究および人材を融合させることで「WD × 東北大学 AIデータインフラ共創研究所」では、スケーラブルなAIデータエコシステムに向けたさらなるイノベーションを生み出す独自ポジションの確立を目指す。

AI駆動型データエコノミーを今後10年にわたって支える技術は、産業界と学術界の連携によって生み出されることが増えていくため、今回のパートナーシップのような協創がイノベーションの加速に不可欠といえる。

WDジャパンカントリーオフィサーの髙野公史氏は「AIは世界のデジタルインフラストラクチャを根本から変革しつつあり、ストレージイノベーションへの需要はかつてないほど高まっています。この課題に応えるには、材料科学、記録技術、エンジニアリングにおけるブレークスルーが必要であり、一つの組織だけで成し遂げられるものではありません。東北大学の世界水準の研究力とWDの数十年にわたるストレージイノベーションのリーダーシップを結集することで、AIインフラストラクチャの未来を切り拓く技術開発と人材育成を加速してまいります。WDは、今後10年のAIストレージを定義する科学的ブレークスルーへの投資を進めて参ります」とコメント。

同研究所は、東北大学片平キャンパス(仙台市)内の電気通信研究所に設置され、先端記録材料、デバイス物理、およびストレージシステム工学にわたる相互補完的な専門知見を結集。2026年7月1日に運営を開始し、2029年6月30日までの期間で活動する予定だ。東北大学の電気通信研究所のもとに設置され、産学の緊密な連携による共同研究および人材育成を推進していく。