高専は優秀な人材を輩出、民間との連携で可能性は広がる

高専出身者が立ち上げたベンチャー企業、フラーは高専との連携を積極的に推進。長岡高専、函館高専、苫小牧高専でIT教育や起業家教育を支援している。会長の渋谷修太氏は、全国の高専人をつなぐネットワーク「高専人会」を設立するなど、民間の立場で高専の可能性を広げている。

自身の「やりたいこと」が明確、
高専は優秀な人材を数多く輩出

渋谷 修太

渋谷 修太

フラー株式会社 代表取締役会長
1988年生まれ、新潟県出身。長岡工業高等専門学校卒業後、筑波大学理工学群社会工学類へ編入学。グリー株式会社を経て、2011年11月フラー株式会社を創業、代表取締役に就任。2016年には、Forbesにより30歳未満の重要人物「30アンダー30」に選出。2020年6月、故郷の新潟へUターン移住。2020年9月、新潟ベンチャー協会代表理事に選任。2020年10月、長岡高専客員教授に就任。2021年12月、EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2021ジャパン受賞。

アプリ分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」を足がかりに、アプリやウェブなどデジタルに関わるあらゆる支援を展開するフラーは、高専出身者が集まって2011年に立ち上げたベンチャー企業だ。現在、フラーは100名規模の会社に成長しているが、役員の多くが高専出身者であり、社員も2割強を高専出身者が占める。

高専は中学校卒業者を対象とする5年間の一貫教育が基本だ。フラー会長の渋谷修太氏は長岡工業高等専門学校(長岡高専)を卒業して筑波大学に編入学し、グリーを経て起業した。高専出身の人材の特徴や強みについて、渋谷氏は次のように語る。

(※全文:2323文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。