高専は優秀な人材を輩出、民間との連携で可能性は広がる
高専出身者が立ち上げたベンチャー企業、フラーは高専との連携を積極的に推進。長岡高専、函館高専、苫小牧高専でIT教育や起業家教育を支援している。会長の渋谷修太氏は、全国の高専人をつなぐネットワーク「高専人会」を設立するなど、民間の立場で高専の可能性を広げている。
自身の「やりたいこと」が明確、
高専は優秀な人材を数多く輩出
渋谷 修太
アプリ分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」を足がかりに、アプリやウェブなどデジタルに関わるあらゆる支援を展開するフラーは、高専出身者が集まって2011年に立ち上げたベンチャー企業だ。現在、フラーは100名規模の会社に成長しているが、役員の多くが高専出身者であり、社員も2割強を高専出身者が占める。
高専は中学校卒業者を対象とする5年間の一貫教育が基本だ。フラー会長の渋谷修太氏は長岡工業高等専門学校(長岡高専)を卒業して筑波大学に編入学し、グリーを経て起業した。高専出身の人材の特徴や強みについて、渋谷氏は次のように語る。
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