学生から社会人まで、「シリコンアイランド九州」を支える人材を育成

九州経済産業局と九州半導体・エレクトロニクスイノベーション協議会(SIIQ)が今年3月に設立した「九州半導体人材育成等コンソーシアム」には、産官学の45団体が参加している。産官学一体の人材育成を通じて、日本の半導体産業の基盤強化を図る。

半導体が社会全体のキー
テクノロジーとなる時代に

松本 孝之

松本 孝之

九州経済産業局 地域経済部 情報政策課長
1993年に経済産業省九州経済産業局に入局。経済産業省環境政策課、北九州市経済局への出向などを経験。近年では、九州経済産業局国際部国際課(2018年)、産業部農林水産業成長産業化支援室(2019年)にて、九州の食の輸出支援、農商工連携等を担当。食品製造業者の海外販路開拓の取組を支援する地域商社のプラットフォーム「九州の食輸出協議会」の立ち上げをサポート。2021年4月からの現職では、半導体産業の成長支援とともに、ユーザー産業のデジタル化支援にも取り組んでいる。

九州では1967年に三菱電機が熊本県で半導体の組立工場を設立したことを皮切りに、1970~80年代には多数の半導体工場が九州に立地し、『シリコンアイランド九州』と呼ばれる半導体の一大量産拠点が形成された。

「この時代には日本の半導体が、急速に世界シェアを伸ばしました。当時は、白物家電のセットアップメーカーである三菱電機や東芝などが一貫生産を行っていました」

(※全文:2968文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。