ポピンズプロフェッショナル&東京大学CEDEP 保育を科学する人材育成

人の成長の基礎となる幼児期の教育。その重要な時期を担う保育人材は大きな需要と必要性があるにもかかわらず不足している。保育領域の人材育成や教育サービスを提供するポピンズプロフェッショナルは東京大学と保育士研修の共同企画を実施。育成を目指す人材像を聞いた。

増える保育の場に対し
急務となる人材育成

幸田 康子

幸田 康子

株式会社ポピンズプロフェッショナル
代表取締役社長
横浜国立大学大学院(経営学)修了。新卒で大手百貨店海外事業部勤務の後、株式会社ポピンズ企画営業部入社。出産を経て復職し、チャイルドケア事業部にてナニー(教育ベビーシッター)の研修採用を担当する。研修事業本部新設に伴い異動し、国及び自治体からの受託研修、グループ内保育士研修、ポピンズ国際乳幼児教育研究所を担当。2013年執行役員。2021年7月より現職。

従来から教育学では、乳幼児期はその人の生涯を通じた根幹の部分を育成する重要な時期であるといわれてきた。その乳幼児期を預かり、保護者に代わって保育士資格をもつ専門家が養護・教育をするのが保育園だ。

国の子育て政策の一環として保育園が増設されたことにより、待機児童の数はかなり減った。さまざまな特色を持つ保育園ができたことで選択の幅が広がったことはその副次的効果だ。一方で、増加した保育の現場を担う保育士は大きく不足している。給与水準や労働環境の整備などが不十分という課題もあるが、「急ピッチで進んだ保育園の増設に人材育成が追いついていないことによる影響が大きくなっていることは否めないでしょう」と株式会社ポピンズプロフェッショナル代表取締役社長幸田康子氏は話す。

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