ベネッセの教材開発 一人ひとりに寄り添い最後までやり遂げる
1969年、後に「進研ゼミ」となる通信教育講座を開講したベネッセコーポレーション。通信教育が普及していなかった当時から、失敗と改善を重ねながら業界をリードしてきた。学習意欲を高めるための様々な施策や、子ども一人ひとりに寄り添う緻密な取り組みに迫った。
失敗を繰り返しながら、通信教育事業を開拓
山元 倫明
ベネッセコーポレーションの前身となる福武書店は、1962年に高校生向け模擬試験の事業を開始。1969年には、高校生向け通信教育講座「通信教育セミナ」(現「進研ゼミ高校講座」)を開講した。
ベネッセコーポレーション取締役で校外学習カンパニー長の山元倫明氏は、創業者の想いについてこう語る。「創業者で教師だった福武哲彦は、模試だけでは生徒の学力を伸ばせないと考えていました。自身で通信添削を受けて励まされた経験から、通信教育事業を始めました。さらに、子どもたちには社会や世界に目を向けた学びが必要と考え、『建物のない学校をつくりたい』という想いもありました。地域間の教育格差をなくし…
(※全文:2269文字 画像:あり)
全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。