岡山大発 記憶定着に特化したe-ラーニング マイクロステップ・スタディ

e-learning の大きな課題が学習意欲の維持だ。学習成果を可視化することで意欲を底上げし、最新の記憶研究理論に基づいて最適な方法で記憶の定着を図る e-learning システム「マイクロステップ・スタディ」を開発した岡山大学学術研究院教育学域の寺澤孝文教授に特長等を聞いた。

学習効果の可視化で、やる気を底上げする

寺澤 孝文

寺澤 孝文

岡山大学 学術研究院教育学域 教授
筑波大学博士課程修了(心理学)、筑波大学助手、岡山大学講師・准教授を経て、2008年より現職。中心的な研究テーマは人間の記憶・認識・思考メカニズムの理論化(AI の理論)、および高精度ビッグデータの収集法の確立とそれを実現するシステムの開発。

岡山大学発の「マイクロステップ・スタディ」は最新の記憶研究とビッグデータ技術を活用した e-learning システムだ。学習方法は1問1答式の学習ドリルで、設問に対して2秒間ほど見流し、すぐに答えを表示して、その問題の習得度を「良い、もう少し、だめ、全くだめ」の4段階で自己評価する。その学習を4日間繰り返し、5日目に行う確認テストまでが一連の流れとなる。テスト成績等の結果はグラフ化され、学習者にフィードバックされる。

従来のテストでは、定期的に実施するテストで…

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