教育設計の第一人者に聞く eラーニングに必要な孤独を感じない学びとは

2006年の開設以来、100%オンライン教育を実現し、eラーニングの専門人材を養成してきた熊本大学大学院 教授システム学専攻。教育設計(ID:Instructional Design)の第一人者で、同大学院 同専攻の鈴木克明教授に、eラーニングにおける授業設計のポイントを聞いた。

非同期型コミュニケーションで、『学びあい』を重視した授業設計

鈴木 克明

鈴木 克明

熊本大学大学院 教授システム学専攻 教授
1959年生まれ。Ph.D.(教授システム学)。現在、ibstpi ® フェロー、日本教育工学会監事・第8代会長、日本医療教授システム学会理事、日本イーラーニングコンソーシアム名誉会員などを務める。主著に『研修設計マニュアル』、『教材設計マニュアル』、『インストラクショナルデザインとテクノロジ(共監訳)』などがある。

教授システム学専攻は2006年、熊本大学大学院社会文化科学研究科の独立専攻として設置された。以来、教授システム学に関する体系的な教育研究を行い、教育効果・効率・魅力の高い eラーニングを開発・実施・評価できる高度専門職業人材の養成を目的に教育研究活動を続けている。

同専攻の全ての授業は eラーニングにより、自分の好きな時間・場所で受講することができる。受講生の多くはフルタイムで働く社会人だ。教材は、印刷テキスト、VOD (Video On Demand)、クイズなど様々なコンテンツを組み合わせて提供される。学び方の大きな特長は、ほとんどの科目で BBS(掲示板)による…

(※全文:1848文字 画像:あり)

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