新卒採用の選考・内定出しのスケジュールが早期化、民間調査

株式会社リクルートの「就職みらい研究所」は3月25日、2024年3月卒業・修了の大学生・大学院生を対象に行った「就職プロセス調査」の結果を発表した。

3月の卒業時点での大学生(大学院生除く)の就職内定率は96.8%。前年とまったく同じ数字となった。

民間企業への就職確定者について、初めて選考(本選考における面接)を受けた時期は「2023年2月まで」が累計67.1%、「5月まで」が累計92.7%。政府が定める就職・採用活動の日程と大きな乖離がある結果となった。

内定取得時期について、初めて内定を取得した時期を見ると、もっとも多いのは卒業年前年の「3月」。前年と同じ結果となった。

一方、就職確定先から内定を取得した時期は、前年は「5月」「6月」がもっとも多かったのに対し、今年は「4月」。企業の選考や内定出しのスケジュールが早期化していることが伺えた。

このことを踏まえて、就職みらい研究所所長の栗田貴祥氏は、「学生は学修時間等を確保しながら混乱せず就職活動に取り組むことができているのか。現状を踏まえて議論を進めるべき時期に来ているのではないか」と語った。

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