東京藝大院、映像研究科に来春「ゲーム・インタラクティブアート専攻」を設置
東京藝術大学は7月7日、大学院映像研究科に2026年4月、「ゲーム・インタラクティブアート専攻」を設置することを発表した。
ゲームは美術、音楽、映像、デジタル技術といった多様な要素を統合した「現代の総合芸術」とも呼ぶべきものであることから、東京藝大は2019年に映像研究科メディア映像専攻およびアニメーション専攻に「ゲームコース」を設置するなど、従来からその教育研究に取り組んできた。
医療や教育への活用など、近年ゲームがよりよい社会を実現するためのツールとしても注目されつつあることを背景に、同コースを専攻へと格上げする。
ゲームを中心としたデジタルメディアの領域で、新しい表現の開拓や社会的問題の解決に取り組む人材を育成する。
制作指導は少人数のゼミ形式で実施。定期的に講評会やプレイテストを行い、多角的なフィードバックを得る機会を設ける。さらに、成果を広く社会に発信するため、年2回の展示公開も実施する。
修士課程のみ。入学定員は20名。芸術系学部の出身者だけでなく、理工系学部や高専の出身者も受け入れる予定。