東京藝大、東京国立博物館と連携協定を締結 収蔵品の復元や社会貢献事業を共同で実施

東京藝術大学は7月4日、東京国立博物館(東博)と連携協定を締結した。

東京藝大は、芸術分野における世界レベルの教育研究体制と専門人材を有し、長年にわたり日本の芸術教育を牽引してきた。一方、東博は日本最古の博物館(1872年設立)として豊富な文化財と学術的知見を蓄積しており、その資料と専門性は国内外から高く評価されている。

いずれも東京・上野に拠点を置くことから、地理的な近接性を活かしつつ、互いのリソースを組み合わせることで、共同研究や連携事業を行う。

具体的には、東博の収蔵品の復元や、社会貢献事業を共同で行う。これらを通じ、わが国の芸術教育の発展と文化の振興に貢献したいとしている。

bDSC2798s東博黒田記念館特別室で行われた締結式の様子。左より、日比野克彦・東京藝大学長、藤原誠・東博館長。背後の絵画は左より、黒田清輝「舞妓」(1893年)、同「読書」(1891年)。東博プレスリリースより