国土交通省、令和8年度上下水道科学研究費補助金の採択課題4件決定 老朽化インフラ・人手不足に挑む先端研究を支援

国土交通省は2026年5月27日、令和8年度上下水道科学研究費補助金の交付対象となる新規課題4件の採択を決定した。

本補助金は、上下水道分野の技術革新を推進することを目的としている。大学や民間企業などから先駆的な技術提案を公募し、優れた科学研究を採択して助成する競争的研究費制度だ。

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今回の公募は2026年2月に実施され、2つのテーマを対象に新規課題が募集された。有識者等からなる評価委員会での審査を経て、計15件の応募の中から以下の通り4件の課題が選定されている。

公募テーマ(1)「地下空間の安全性確保や無人化・省力化のための上下水道管路メンテナンスの高度化に関する研究」では、9件の応募に対し2件を採択した。老朽化が進む管路の維持管理において、人の手に頼らない点検技術や劣化予測の精度向上を図る研究が対象となる。具体的には、水道管路の劣化診断や過去の事故データに基づいたメンテナンスの高度化に関する研究のほか、異径T字管から挿入可能な実用的流域下水道圧送管点検ロボットの開発などが含まれる。

公募テーマ(2)「強靱で持続可能な上下水道に向けた産学官の連携による新技術の効果的な開発・普及に関する研究」では、6件の応募に対し2件が採択された。これには、新技術の開発や普及の障壁となっている隘路の特定、およびその改善策の提示といった持続可能なインフラ構築を目指す研究が含まれている。

本補助金の支援により、深刻化する人手不足への対応と、老朽化インフラの予防保全に向けた先端技術の開発および実用化が加速することが期待される。