注目の政策「デジタル田園都市構想」とGIGAスクール

日本政府が重視する「デジタル田園都市国家構想」では、どのような人材が求められるのであろうか。デジタル田園都市での仕事や生活を考え、そこに暮らす人材に求められる生きる力を育むうえで、GIGAスクールの果たす役を考察してみたい。

デジタル田園都市国家構想


中川 哲

中川 哲

国内ITソフトハウスを経て、1997年にマイクロソフト株式会社(現 日本マイクロソフト株式会社)へ入社。業務執行役員としてWindows等の主力製品の出荷を担当し、2011年より教育機関担当の業務執行役員 本部長等を務める。2017年に日本マイクロソフト株式会社を退社。株式会社EdLogを設立するとともに、文部科学省へ入省し、初等中等教育局 プログラミング教育戦略マネージャーとして活動し、2020年12月より初等中等教育局 視学委員として、GIGAスクール構想をはじめとする教育の情報化を担当。

日本政府は、2021年11月11日に「デジタル田園都市国家構想実現会議」の初会合を開いた。

そもそも田園都市構想とは、大平正芳 元首相が掲げた「都市の持つ高い生産性、良質な情報と、田園の持つ豊かな自然、潤いのある人間関係を結合させ、健康でゆとりのある田園都市づくり」の構想である。日本政府は、ここにデジタルの要素を付加し、デジタル田園都市国家構想を打ち出している。この構想では、デジタルインフラを活用して、リモートワーク等を駆使して、地方都市にいながら大都市なみに仕事・収入を得つつ、地域とのつながりを通じて、豊かな生活が送れる国家を2030年までに…

(※全文:2182文字 画像:あり)

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