ジョブ型雇用、国際化… 令和の日本型教育とGIGAスクール環境で育む人材
12回の連載もいよいよ最終回となる。本連載では、2021年度から小学校と中学校で本格スタートしたGIGAスクールでの学びや環境整備について述べてきた。今回は、これまでのまとめとして、GIGAスクールで育みたい人材像とそのアプローチについて述べる。
変化する社会環境、
求められる人材とは
中川 哲
最近、日本の大手企業も管理職に対してジョブ型雇用を取り入れる動きがある。しかしながら、多くの日本企業では、まだまだメンバーシップ型雇用が採用されている。そんな中、今年の7月から日立製作所がジョブ型雇用を本体の管理職以外(約3万人)にも展開するというニュースが1月初旬に大きく新聞紙面で報じられた。
メンバーシップ型雇用とは、職務内容や勤務地が決められていない状態で人材を採用(主に新卒採用)する。採用された人材を様々な職務(仕事)に配属・配置転換させながら人材を育成していくシステムである。これは、終身雇用を前提としており、日本型雇用ともいわれる。一方、ジョブ型雇用とは、職務内容や勤務地などを細かく決めて、その仕事に適した人材を採用するというものである。
筆者が以前に所属していた外資IT企業では、当然ながらジョブ型雇用で、すべての従業員が就く仕事(ポジション)には、…
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