自然豊かな山村での体験、それこそが最先端の教育資源

白神山地や岩木山、岩木川をはじめとする豊かな自然環境に恵まれた青森県において、自然体験・環境教育を行っているのがNPO法人つがる野自然学校だ。それはSDGsにつながる学びであり、代表理事の谷口哲郎氏は「へき地校の教育は、決して遅れをとっているわけではない」と語る。

子どもたちの選択を尊重、
責任をもって自らチャレンジ

谷口 哲郎

谷口 哲郎

NPO 法人つがる野自然学校 代表理事
1980年生まれ、福岡県出身。青森県の北里大学大学院を修了後、東京の環境系コンサルタントで環境調査等に従事。その後、環境省の自然保護官補佐として白神山地に関わり、現在もNPOの代表として活動。

つがる野自然学校は、子どもたちが山や川でのトレッキング、山菜採りやきのこ採り、薪割りや火起こし、魚釣りや雪遊びなど、四季折々の野外活動やキャンプを通して、自然の厳しさや尊さ、はかなさを体験しながら学んでいく自然体験・環境教育を行っている。津軽地方にある山峡の村、西目屋(にしめや)村にある唯一の小学校との協力関係を築いており、授業の一環として自然体験・環境教育を行っているほか、一般の子どもたちが親元を離れて参加する2泊3日の「白神ジュニアレンジャーキャンプ」を開催している。

また、西目屋村の津軽ダム湖畔にある「わらはんどの池」において、…

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