若者と地域・企業をつなぎ、青森県を「挑戦できる場所」に

挫折の経験が人を成長させる。青森県・下北地域において、インターンシップ事業などを展開するtsumuguの小寺将太代表は、あえて学生が壁にぶつかるようにプログラムを設計。壁を乗り越える経験は人を成長させ、地域との絆を生み出し、本州最北東端の村に移住者を呼び込んでいる。

壁を乗り越えることで成長、
共育型インターンシップ

小寺 将太

小寺 将太

一般社団法人tsumugu 代表理事
弘前大学人文学部(現・人文社会科学部)卒業、同大学院修士課程修了。修士課程に在学中、弘前大学「地(知)の拠点」事業の事務補佐員に採用され、共育型インターンシップの設計に従事する。修士課程卒業後、2018年に一般社団法人tsumuguを設立。むつ下北地方の人材育成による地域振興を目指す「むつ下北未来創造協議会」のコーディネーターも担う。

一般社団法人tsumuguは青森県・下北地域において、共育型(実践型)インターンシップや、地域・企業・大学生を巻き込んだ地域づくりの中間支援等に奮闘している。代表理事の小寺将太氏が目指すのは、青森県を「挑戦する場」にすることだ。

tsumuguが拠点を置くのは、下北半島の北東部に位置する東通(ひがしどおり)村だ。人口減少・高齢化が著しい村であり、2018年にtsumuguを設立した当時、下北地域には高等教育機関もなかった。あえて「若者が少ない地域」を活動の場に選んだのは、そこには課題が山積し、…

(※全文:2248文字 画像:あり)

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