渋谷幕張中学・高校 トップ進学校を支える「自調自考」の力

千葉県の幕張新都心に1983年、「21世紀に活躍できる人材」を育成する私立学校として開校した渋谷教育学園幕張高等学校。その3年後には中学校も開校した。長く副校長を務め、2022年度から校長を引き継いだ田村聡明氏に、同校が目指す教育の姿とその特色を聞いた。

千葉湾岸エリアの発展とともに
「21世紀からの留学生」を育成

田村 聡明

田村 聡明

渋谷教育学園幕張中学校・高等学校 校長
1968年、東京都生まれ。慶応大経済学部卒業後、三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)に入行。2003年に渋谷教育学園幕張中学・高校副校長に就任し、22年から現職。創立者の田村哲夫氏は田村聡明氏の父。

幕張中学校・高等学校は創立以来、中高一貫教育を通して、国内ばかりでなく、ハーバードなど海外トップ校に進学する生徒を多数輩出してきた。東京大学合格者数は12年連続でベスト10に入っている。また過去30年間では、1993年の2名から2023年の74名と全国で最も伸びた学校である。その秘訣を問うと田村校長は、「環境に恵まれました」と謙虚に応じる。

「本校が開学した1983年、東京ディズニーランドが開園しました。さらに6年後、中学校開学から3年後の1989年には、日本初の本格的な複合コンベンション施設として幕張メッセがオープン。幕張新都心の開発が進み、…

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