千葉大学 「全員留学」でグローバル人材を育成、世界に冠たる大学へ

千葉大学はグローバル人材の育成に力を注ぐとともに、ワクチン開発や「暮らしているだけで健康になるコミュニティ」の実現など、世界や地域の発展に資する数々の研究を進めている。「世界に冠たる千葉大学」を目指した取組と今後の展望について、中山俊憲学長に話を聞いた。

全員留学を必修化、
グローバル人材を育てる

中山 俊憲

中山 俊憲

千葉大学長
山口大学医学部卒業後、1988年東京大学大学院医学系研究科修了(医学博士)。米国国立癌研究所客員研究員、東京大学医学部免疫学教室等を経て、1998年に千葉大学へ。副学長、大学院医学研究院・医学部長等を経て2021年4月に第15代千葉大学長に就任。専門は免疫学・アレルギー学。

──2021年に千葉大学ビジョンを策定し、「世界に冠たる千葉大学へ」を目指されています。ビジョンの実現に向けて、現在、どういった教育プログラムに力を注がれていますか。

2020年度より「千葉大学グローバル人材育成“ENGINE”」を推進し、全員留学を必修化しています。全員留学はもともと国際教養学部で実施していましたが、それを大学院も含めた全学へと拡充しました。国際社会での発信力や自己表現力、コミュニケーション力を備え、英語をツールとして使いこなして、世界で活躍する人材を育成しています。

コロナ禍で海外留学が難しくなっていた時期も、オンラインによる留学プログラムを立ち上げ、全員留学を行ってきました。そしてコロナ禍が少し落ち着いた2021年には、…

(※全文:3749文字 画像:あり)

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