千葉県教育長 学習意欲の醸成へ、「学び方」「教え方」「働き方」を改革

千葉県では、未来を切り拓く子どもたちを育てるために、学力向上・授業改善への施策や、ICT教育の推進、教員の働き方改革など様々な取組が進む。「千葉県の魅力の一つに、教育を加えていきたい」と語る県教育長の冨塚昌子氏に、教育行政の取組と展望について話を聞いた。

子どもたちの学ぶ意欲の向上へ
授業改善に向けPDCAを回す

冨塚 昌子

冨塚 昌子

千葉県教育委員会 教育長
早稲田大学卒。1985年、千葉県庁に入庁。2014年商工労働部観光企画課長、2015年環境生活部環境政策課長、2017年千葉の魅力担当部長、2019年環境生活部長などを歴任。2021年4月、千葉県教育委員会教育長に就任。

──千葉県では今、どのような教育に力を注がれていますか。

本県は2020年2月に「第3期千葉県教育振興基本計画」を策定し、「志を持ち、未来を切り拓く、ちばの子供を育てる」ことを基本目標の一つに掲げています。同計画の下、現在、子どもたちの学力向上や学習意欲の醸成、キャリア教育等に取り組んでいます。

全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を見ると、本県では小中学校ともに、記述式問題の正答率が全国平均より低く、無回答率が高くなっており、将来社会で必要となる思考力や表現力が十分に…

(※全文:4143文字 画像:あり)

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