市進HD 「自ら考える」姿勢を育む学習塾、「教える力」を社会のために

千葉県を拠点に首都圏に展開する学習塾の大手、市進教育グループ。子どもたちが自ら考え、自ら取り組む姿勢を育む授業に力を注ぐとともに、早くから映像配信授業を展開してきた。また、自社が培ってきた「教える力」を活かし、外部機関に研修プログラムを提供している。

千葉に立ち返る戦略で
経営危機を乗り越える

下屋 俊裕

下屋 俊裕

株式会社 市進ホールディングス 代表取締役会長
1952年鹿児島県生まれ。大学卒業まで鹿児島で過ごし、その後上京。1977年、市川進学教室に入社。市進学院、市進予備校、ウイングネットなどを経て、2011年に代表取締役社長就任。2020年、同社及び学研塾ホールディングスの代表取締役会長に就任。

千葉県市川市に本社を置き、小中学生向け学習塾「市進学院」や高校生向けの「市進予備校」、個別指導「個太郎塾」などを展開する市進ホールディングス。現在、海外事業や介護福祉事業にも進出して発展を遂げているが、現会長の下屋俊裕氏が社長に就任した2011年当時、同社は生徒数減少に直面し、数年間の赤字が予見されていた。

「当時は首都圏の広域に学習塾を展開していましたが、私は地盤である千葉をはじめ茨城や東京東部に資源を集中する決断をしました。優秀な人材を強みのあるエリアに集中し、地元から立て直しを図ったのです」

並行して全教室で一律だった指導体制を改め、…

(※全文:2029文字 画像:あり)

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