なぜ武雄市はICT教育で先行できたのか 反転授業で学びを変える
武雄市は全国でもいち早く市内の全小中学校に1人1台端末を導入し、ICTのメリットを活かす先進的な教育を行ってきた。武雄市がICT教育で先行できた要因や、その成果について、外部有識者として同市のICT教育に携わってきた東洋大学・松原聡教授に話を聞いた。
首長のリーダーシップで
いち早く1人1台環境を実現
松原 聡
──武雄市は全国に先駆けて、2010年代半ばに市内の全小中学校に1人1台端末を導入しました。当時、松原先生は武雄市ICT教育推進協議会の座長を務められましたが、武雄市がいち早くICT教育を実現できた要因について、どのように見ていますか。
アップルが日本でiPadを発売したのは2010年5月です。当時の武雄市長、樋渡啓祐氏はiPadを見て即座に「これは教育に使える」と考えて補正予算を組んで、7ヵ月後の2010年12月には市内の山内東小学校にiPadを40台導入しました。
当時はまだ多くの人にとって未知のデバイスだったタブレットを見て、…
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