ARプログラミング教材を開発 リアルを超える学びと感動を

小学校のプログラミング教育が必修化されて3年目を迎えた。現場からは戸惑いの声も聞こえるなか、九州コーユーのプログラミング教材「Ai.R Cord®」は、専門知識がない教員にも使いやすいと評判だ。システム部部長の泓原敏夫氏に、開発の経緯や教材の特徴、今後のビジョンを聞いた。

デジタル化の波を乗り越えるため
AR技術で教育分野へ進出

泓原 敏夫

泓原 敏夫

株式会社九州コーユー システム部部長
1964年柳川生まれ、柳川育ち。佐賀大学教育学部卒業。1991年、株式会社九州コーユー入社。佐賀市在住。システム部部長。2017年、佐賀県初のITマスターに認定され、IT人材の育成に貢献。2018年よりARプログラミング教材の開発に着手。

情報処理システムの企画開発などを行う九州コーユー(本社:佐賀県小城市)は2019年、小学生向けのプログラミング教材アプリ「Ai.R Cord(エーアイアール コード)R」を開発した。拡張現実(AR)を取り入れ、子どもたちがデジタル社会を生きる上で欠かせない「プログラミング的思考」と「論理的思考」をゲーム感覚で学べるのが特徴だ。

同社は1971年の創業以来、コンピュータ用帳票のビジネスフォームの企画製造販売を主軸に成長を遂げてきた。だが、ペーパーレス化の進行に伴い市場は徐々に縮小。加えて、コロナ禍によりデジタル化が加速したことで、約20年前の最盛期と比べ、売上は3分の2まで落ち込んだ。「デジタル化の大きな波は創業以来の危機的状況」と泓原氏は率直に認める。新分野への挑戦が不可欠と目をつけたのが、…

(※全文:2086文字 画像:あり)

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