「集団感染予防学講座」を開設 順天堂大・大幸薬品

大幸薬品と順天堂大学は3月31日、集団感染症予防の研究を行うための共同研究講座「集団感染予防学講座」を同大大学院医学研究科内に開設したと発表した。教育機関や医療空間の環境感染対策での二酸化塩素の有用性や応用について臨床的に検証する。

研究機関は2020年1月~2022年12月の3年間。インフルエンザをはじめとしたウイルス感染症について、大幸薬品が保有する低濃度二酸化塩素発生ゲル製品・技術を用いて集団感染症予防対策を研究する。教育機関では、保育園や小学校を対象に二酸化塩素を用いた集団感染症予防対策の臨床研究を行い、乳幼児や小児のウイルス感染症による欠席日数の減少や集団感染による学級閉鎖の発生数の低下などを検証する。医療空間での環境感染対策では、新生児集中治療室(NICU)で二酸化塩素による環境殺菌を行い、ブドウ球菌等の繁殖抑制や薬剤耐性菌などによる感染症対策への効果を検証する。

なお、新型コロナウイルス感染症は、本共同研究講座の研究対象としていない。

図4