教育業界初、「難関大入試・個別対策ICT教材」リリース 駿河台学園

学校法人駿河台学園(東京都千代田区)は、駿台予備学校において、エスエイティーティー株式会社(東京都千代田区)、株式会社JDSC(東京都文京区)と共同開発した「難関国公私立大入試・個別試験対策ICT教材」の運用を、2021年4月より順次開始する。この学習レベルとしては、教育業界初となるICT教材だという。

既存のICT教材は、ほぼ全てが学力の基礎固めを目的としている一方で、駿台では難関大学を目指す学生を多く抱えており、その学習目的にも適応するICT教材が必要となっていた。そこで駿台は、教育業界初となる難関国公私立大入試・個別試験対策ICT教材「スルメ」を独自開発するに至った。

独自開発したICT教材「スルメ」のコンセプトは、「問題を解く考え方を習得するための学習教材」。難関大志望者の多くが受験する「駿台全国模試」の過去問等を素材とし、解答するまでに20分程度を必要とする難度の高い大問をじっくり解いていく。それぞれの問題には、考え方の指針となる「ヒント」が設定され、段階的にさらに詳しくなる「ヒント」が数種類用意されており、問題に手がつかない場合、この「ヒント」を確認していくことで、解くための考え方の道筋が個々の理解度に合わせて身に付く仕組みだ。「ヒント」は駿台のベテラン講師陣が作成し、質の高い駿台の授業のエッセンスがそのまま反映されたものとなっているという。

また、「スルメ」は駿台の授業と完全連動しており、学生は講義で学んだ内容のアウトプット・トレーニングとして「スルメ」を使用することにより、個々に合った形での学力向上が期待できる。学習状況は、駿台独自のLMS(ラーニングマネージメントシステム)にデータとして送られ、これを元に講師やクラス担任が学習継続を促す「学習コーチング」を行う流れとなっている。

運用する科目は、4月より「物理」、「化学」で、9月からは「数学」、「英語リスニング」もスタートする予定だ。

21.3.15news2

難関国公私立大入試・個別試験対策ICT教材「スルメ」の画像イメージ