文科省、2023年度学校基本調査の結果(確定値)を公表

文部科学省は12月20日、2023年度学校基本調査の結果(確定値)を公表した。8月23日に一部の項目について公表していた速報値を更新するとともに、残りの項目を公表した。

学校基本調査は、教育行政に必要な学校に関する基本的事項を明らかにするため、文科省が1948年度から毎年行っている調査。その結果は、国および地方において教育政策を立案するための基礎資料として活用されている。

調査対象は、全国の幼稚園、幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校、各種学校、および市町村教育委員会で、調査期日は5月1日。

在学者数については以下のような結果となった。

幼稚園は84万2千人で、前年度より8万1千人減少。一方、幼保連携型認定こども園は84万3千人で、前年度より2万2千人増加し過去最多となった。

小学校は605万人で、前年度より10万2千人減少し過去最少。中学校も317万8千人で、前年度より2万8千人減少し過去最少となった。義務教育学校は7万6千人で前年度より8千2百人増加し過去最多となった。

高等学校は291万9千人で、前年度より3万8千人減少。中等教育学校は3万4千人で、前年度より5百人増加し過去最多となった。

特別支援学校は15万1千人で、前年度より2千7百人増加し過去最多。専修学校は60万8千人で、前年度より2万8千人減少。うち高等課程は3万3千人で、前年度より5百人減少。各種学校は10万8千人で、前年度より6千1百人増加した。

大学全体の在学者数は294万6千人で、前年度より1万5千人増加し過去最多となった。うち学部は 263万3千人で、前年度より6百人増加し過去最多。大学院は26万6千人で、前年度より4千2百人増加。専攻科は9百人で、前年度より百人増加。別科は4千9百人で、前年度より2千3百人増加。その他は4万1千人で、前年度より7千7百人増加した。

なお、学部の女子在学者は120万4千人で、前年度より3千3百人増加し過去最多となった。学部の在学者全体に占める割合においても45.7%で、過去最高となった。

女性の増加は、教員数においても見られた。大学(27.2%)、高等学校(33.4%)、中学校(44.6%)、義務教育学校(54.2%)、中等教育学校(35.7%)、特別支援学校(62.8%)において、教員全体に占める女性の割合が過去最高となった。

結果の詳細については、以下から見ることができる。

https://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/NewList.do?tid=000001011528

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