衛星開発の実務を短期間で体系的に学べる講座を開発
近年、宇宙ビジネスの急速な成長には目を見張るものがある。そうした中、宇宙人材の不足・育成の壁が企業の前に立ちはだかっている。Space BDは、衛星開発の実務を短期間で体系的に学べる教育プログラムを開発し、2026年2月から順次カリキュラムの提供を開始する。
宇宙産業は日本の成長エンジン
エンジニア人材の育成が急務
平野 将樹
Space BD株式会社 教育事業ユニット 事業ユニット長
Space BDは、日本の宇宙ビジネスを世界を代表する産業に発展させることを目指す「宇宙商社®」として、2017年に創業した。衛星打上げから運用、宇宙機器輸出入など多様な事業に加え、代表取締役社長の永崎将利氏が教育事業で起業したこともあり、小学生から社会人までを対象に教育プログラムにも力を入れている。2025年10月には、宇宙産業人材向け実践型教育プログラム「HURDLES(ハードルズ)」を発表した。
「宇宙ビジネスの可能性は無限大であり未知数。飛び立つ衛星の数は一層増えていくと考えられます」と教育事業ユニット事業ユニット長の平野将樹氏は指摘する。
政府は宇宙産業を日本成長のエンジンと位置づけ、その市場規模を2030年代前半に8兆円規模へ拡大する目標を掲げ、2050年には約16万人の宇宙人材が必要と試算している。一方、内閣府の調査※1からは十分な専門性を持った求職者が不足している中、異業界の専門性の見極めや社内での体制構築に多くの企業が苦しんでいること、指導できる人材や育成をする時間の不足は恒常的に多くの企業で起こっており、人材育成の体系化は強い課題感があるといった採用・育成に関する企業の現状が明らかになった。
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