AIテクノロジーとビジネスの両面を理解する「ブリッジ人材」の育成
東京大学松尾・岩澤研究室は「知能を創り、未来を拓く」をテーマに、世界で戦える技術大国のエコシステム構築を目指している。研究成果に基づく人材育成にも注力し、「AI経営 寄付講座」では社会人にも学びの機会を提供する。
取材協力・東京大学 松尾・岩澤研究室
イノベーションのスパイラルを
起こすエコシステム構築を目指す
東京大学松尾・岩澤研究室(以下「松尾研」)は、世界モデル、次世代ニューラルネットワーク、Brain-Inspired Intelligence、ロボティクス、大規模言語モデル(LLM)、社会実証と6つのテーマの研究に注力している。数十名の研究者が在籍、基礎研究を継続的に積み上げ、ここ4年で50本以上の論文を発表した。こうした最新の研究成果を軸に、講義や企業との協働、学生の起業支援と結びつけ、「基礎研究」「講義」「共同研究」「インキュベーション」の4つの柱が循環することでイノベーションのスパイラルを起こしていくエコシステム構築を目指している。
アカデミアの研究が内部に閉じず、スタートアップやサービスとして世の中に実装され、そこで得られたノウハウ・リソース等が大学に還元され指数関数的に成長していくことが狙いだ。
「講義」では、Web工学、データサイエンス、深層学習、アントレプレナーシップなど、社会のニーズに応えた多様な領域を年数十講義以上、オンラインで提供。全国の中学生から大学生・大学院生・専門学生・社会人学生などが参加しており、学生であれば無料で受講できるという。大学の枠を超えた開かれた講座だ。
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