出所の明らかな世界の一次情報で洞察力を鍛える環境に
世の中には出所曖昧な二次情報が溢れているが、信頼できる一次情報へのアクセスは必ずしも容易ではない。そうした中、オシンテックは世界の政策情報などを一元的に集めて、多面的に提供するサービスを展開する。代表の小田真人氏に同事業の意義や人材育成・教育分野の活動も聞いた。
信頼できる世界の一次情報を
一元的に提供するサービス
小田 真人
株式会社オシンテック 代表取締役
慶應義塾大学卒。多摩大学院MBA。株式会社電通国際情報サービスで6年のシンガポール駐在を経験し、日本のルール形成力の弱さを痛感。2018年、株式会社オシンテック創業、同代表取締役。神戸情報大学院大学の客員教授兼務。環境・人権に関する公的一次情報を自動収集するRuleWatcherを発明。21年ユネスコ人工知能部門からGlobal TOP100に認定される。22年国際動向の洞察強化のための研究・教育部門である探究インテリジェンスセンターを設立した。
2018年、小田真人氏が神戸市で立ち上げたオシンテックはオープン・ソース・インテリジェンス(Open Source Intelligence :OSINT)とテクノロジーの会社だ。2020年、同社は、世界の政策に関わる一次情報を集めて提供する「RuleWatcher(ルールウォッチャー)」をリリース。情報の整理・可視化を通じて、より多くの人たちがルールが作られていく過程に関わっていける未来を目指している。
「RuleWatcher」は世界の政策に関わる情報を検索、分析することが出来るツールだ。各国政府、国連関係機関、NGOなど1900を超える組織が発信する一次情報を収集。300万件以上の文書から「気候変動」「サーキュラーエコノミー」「ビジネスと人権」「宇宙技術の諸課題」など、国を超えて議論が発展するテーマで整理、可視化されている。日々更新され、ブラウザ上で和訳もできる。
(※全文:3678文字 画像:あり)
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