デジタル人材育成学会、日本初の「学会DAO」を設立

デジタル人材育成学会(会長:角田仁 千葉工業大学教授)は、日本初の「学会DAO」を立ち上げた。DAOとは、Decentralized Autonomous Organization(分散型自律組織)の略語であり、特定の所有者や管理者が存在せずとも事業やプロジェクトを推進できる組織形態だ。DAOは、Web3時代に注目される新たな概念であり、学会DAOとはその学会版となる。同学会では、今後DAO上で様々な取り組みを予定している。

現在、Web3は国内外多くの企業が参入しており市場が活発化。政府においても2022年6月に「デジタル社会の実現に向けた重点計画」を閣議決定しており、Web3活用への取り組みが一層加速している。

一方、学術分野においてDAOは研究者が自己の研究成果を発表し、オープンな場で議論する学会との相性は良いものの、日本国内の学術機関においてDAOを立ち上げた事例はこれまでなった。そこで同学会では、DAO上においてもデジタル人材育成に関する知識や知見の共有、議論を行うため日本初の学会DAO立ち上げた。

デジタル人材育成学会では、DAOを活用したデジタル人材育成のユースケースの構想や実験的な取り組み(例:講座開発・研修実施やテキスト制作)、またその研究結果を共有したいと考えている。参加者は当面の間、学会関係者内での招待制としているが、今後は誰でも参加できるよう準備を進めていく。

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