ITエンジニア講座修了後の「仕事と収入」を確保する支援事業が開始

特定非営利活動法人Everyone.Engineer(本部:沖縄県浦添市)は、同団体が運営するITエンジニア養成スクール修了後の就労支援の一環として、企業のシステム開発の経験を積みながら年収400万円まで稼ぐことを目指す受託開発事業『4mill.studio(フォーミルスタジオ)』を創設した。

Everyone.Engineerは、最前線で活躍するエンジニアが監修した学習教材を、現役エンジニアから実際に学べるエンジニア育成オンラインスクール「Engineer.Okinawa(エンジニアオキナワ)」を提供している。パソコンとインターネットがあれば、誰でもどこからでも最新の技術を学ぶ環境にアクセスできるようにすることで、“教育の機会の不均衡”を解決し、すべての人が最新のテクノロジーを学ぶ機会を手に入れ、地方社会をより豊かにする人材や事業を創出する世の中を目指している。

厚生労働省が発表する賃金構造基本統計調査(令和4年度)によると、Everyone.Engineerが拠点を置く沖縄県の平均年収は375万円(時間外勤務や休日出勤などの手当、ボーナスなどの特別給与を含む)で、全国的にも経済格差や教育の機会に対するアクセスの不均衡が続いている。

また、昨今、社会人向けのプログラミングスクールやリスキリングが注目され、未経験から新たな学びを得る場は増えてはいるものの、卒業後の就職活動において、法人での実務経験が求められるというハードルがあるなど、リスキリング修了後の就転職までの道筋は良いモデルルートが確立されていない状況がある。特に地方において、非エンジニア職からのエンジニア転向は受け入れ先企業も潤沢とは言えず、中には学んだスキルを活かせない職に就いてしまうケースもあると見られる。

そこで、Everyone.Engineerでは収入を得ながら実務経験を積める環境が必要と考え、まずは年収400万円までを稼ぐ「仕事と収入」を得ながら、その後のさらなる転職へとつなげることを目的とした4mill.studioを創設することとした。Everyone.Engineerがパートナーシップを結んだ法人から開発業務を受託することで、安定した実務を修了生に提供する。

Everyone.Engineerが運営するエンジニア養成オンラインスクール「Engineer.Okinawa」の受講生は、全カリキュラムを修了後、講師や所属エンジニアと共同で開発に携わり、職務経歴書に記載できるような実務を積みながらエンジニアとしてのキャリアを築くことができるという。

実際の開発業務を通して、パートナー企業が「一緒に働いてほしい」と感じた場合、直接その企業に採用される道を選ぶことや、Everyone.Engineerを介さず直接契約を結ぶことも可能だ。エンジニアとしてキャリアアップを後押しすることで、修了生一人ひとりが自身に合った働き方を見つけられるよう、多様な選択肢を提供することを目指すとしている。

 

特定非営利活動法人Everyone.Engineer・プレスリリースより