会計や経営を「楽しみながら」学ぶ 画期的なビジネスゲームを開発

簿記や会計の勉強というと、問題集を何度も解くような作業的な反復学習がメインで、努力・根性・苦学を伴うといったイメージもある。M-Cassは、楽しみながら会計や経営を学べるビジネスゲームを開発。熊本県内外の企業や行政機関、教育機関で活用されている。

座学で会計や経営を学んでも
実際のビジネスでは使えない?

平井 孝道

平井 孝道

株式会社M-Cass 代表取締役
専修大学経済学部経済学科を卒業。公認会計士試験に合格し、公認会計士事務所に入所後、実務経験として、一部上場企業の内部統制構築・運営のコンサルティング業務、地方自治体包括外部監査、学校法人監査などに従事。また、株式会社TAC日商簿記検定3級~1級講座、熊本学園大学税理士簿記論講座等の講師を5年間努め、株式会社リンクアカデミー資格スクール大栄にて、簿記検定1級講座や公認会計士講座の全国配信の専任講師を務める。2018年4月、株式会社M-Cassを創業。

熊本市に本社を置く株式会社M-Cass(エムキャス)は、簿記・会計や会社経営を楽しみながら学べるユニークなビジネスゲームを開発した。「M-Cass」はすごろく形式のボードゲームであり、参加者はサイコロを振って駒を進め、マス目に記された取引を会計帳簿に記帳し、決算書を作成していく。

ボードには「資金調達」「商品購入・資産購入」「商品販売」「経費支払い」などのステージがあり、一連のプロセスを通して会社経営を疑似体験できる。参加者は決算書の数字について、なぜその金額になったのか、その金額は何を意味するのかなどの分析を行い、ゲーム内での意思決定(固定資産の購入など)が業績にどのように影響したのかなどを体感的に理解していく。「M-Cass」は初学者でも「決算書を作る」「決算書を読む」「決算書を活かす」ことを学べるゲームなのだ。

M-Cassの代表、平井孝道氏は公認会計士合格後、長年にわたり監査等の実務や簿記講座の講師を務めてきた。平井氏が独自のビジネスゲームを開発した背景には、…

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