アントレプレナーシップ教育で育む挑戦 理想は「気が付いたら起業家だった」

起業家的視点で地方創生に貢献し、自ら挑戦して新しい価値を創出する才能を育てるアントレプレナーシップ教育に注力する崇城大学。ビジネスコンテンストを主催するなど、全方位的なプログラムで学生の成長を促している。総合教育センターの川副智行教授にプログラムのねらいや特徴を聞いた。

重視すべきは起業数より成長
選択肢の1つとしての起業家

川副 智行

川副 智行

崇城大学 総合教育センター 教授
1967年佐賀県生まれ。1993年熊本大学大学院理学研究科を修了後、㈱資生堂に入社。以降27年間、同社研究所で製品開発から基礎研究まで幅広い業務に従事。2013年信州大学で博士(工学)を取得。2020年5月に崇城大学総合教育センターに教授として着任。専任・実務教員としてアントレプレナーシップ教育を担当。持ち味はアイデアとスピード。

工学部ほか全5学部10学科を擁する崇城大学は、学生の基礎力を育成するため、「総合教育センター」として全学科共通の基礎教育課程を設けている。そのなかでも際立った個性を放っているのが「崇城大学アントレプレナーシップ教育プログラム(以下、崇城アントレ教育)」だ。一般的に習得が難しいと言われる「創造性」に着目し、個人のオリジナリティ「個性」を融合させ、個人の強みとなる「独創性」を確立する教育活動を実践し、「常識にとらわれない思考力」「課題を解決に導くチームメイキング」「情熱を持ち続けるセルフマネジメント」を有する学生の育成をミッションに掲げる。

同プログラムは、以前は「起業家育成プログラム」と呼ばれていたが、それでは狭義の「起業」を目指す学生以外に関心を持たれにくい。そこで川副教授が着任した2020年度から改称し、…

(※全文:2211文字 画像:あり)

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