市が主催する「クリエイター塾」、自分らしく発信できる人を育てる

生涯学習やリカレント教育(学び直し)が注目される中で、熊本県合志市では、「クリエイター」に焦点を絞った人材育成事業が行われている。市が主催する「合志市クリエイター塾」は起業する人材を輩出するなど、新たな経済活動にもつながっている。

トップクリエイターが講師、
技術よりも視点や意識を育む

境 真奈美

境 真奈美

合志市 生涯学習課 主幹

柳井 研

柳井 研

株式会社ロボット プロデューサー

合志市の人口は約5万8000人、熊本市に隣接するベッドタウンであり人口は増加傾向にある。農産物をはじめ地域に魅力的な資源はあるものの、外へ向けての発信力が弱いことが課題だった。そこで、発信力のある市民クリエイターを育てようというのが「合志市クリエイター塾」の立ち上げのきっかけだ。2015年に開始され、これまでに累計で約270名が受講している。

合志市生涯学習課主幹の境真奈美氏は「情報発信を外部の事業者に任せることもできますが、それでは一過性の取り組みになってしまいます。自分たちでクリエイターを育てることで、持続的な地域づくりにつながると考えました。7年前にクリエイター塾が始まった当初、受講生は10名程で『クリエイターって何?』といった反応もありましたが、今では少しずつ地域に浸透し、13歳~68歳の多様な市民が参加しています」と話す。

合志市クリエイター塾の企画・プロデュースは、株式会社ロボットが担当している。ロボットは『ALWAYS三丁目の夕日』『踊る大捜査線』『海猿』など、様々な映画・ドラマ・CMの制作を手掛けるクリエイティブワークの会社だ。合志市クリエイター塾の講師陣は…

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