政策代替案の形成 4つの政策手段

政策問題を分析し、問題の構成要因と要因間の関連が解明されると、その問題を解決するための政策代替案が検討されます。政策問題を解決する手段には、政府が直接社会に介入する手段から、情報を提供する手段まで様々なものがあります。今回は政策手段について説明していきます。

政策手段①:直接供給

秋吉 貴雄

秋吉 貴雄

中央大学法学部 教授
一橋大学博士(商学)。専門は公共政策学、政策過程論。主に、政策決定過程の理論研究と規制改革等の事例分析とを行ってきた。近年は、政府組織における学習(政府学習)、政策プロセスのマネジメント、ルールチェンジ・ルールメイキングのプロセスと戦略といった領域に関心を持って研究を進めている。

社会が抱える問題(政策問題)は、政府のアジェンダとなることによって問題解決の対象となります。前回説明しましたように、まず、政策問題の構造(要因と要因間の関連)が分析され、それをもとに政府による問題解決案(政策代替案)が検討されることになります。

(※全文:2627文字 画像:あり)

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