政策のマネジメント 政策を管理する考え方と手法

実施された政策について評価が行われると、その評価結果をもとに政策を改善する段階に入ります。さらに、近年では政策を決定する前に実験的に政策を実施し、その結果をもとに政策を決定する考え方も出てきています。今回は政策を管理する様々な手法を説明していきます。

PDCA

秋吉 貴雄

秋吉 貴雄

中央大学 法学部 教授
一橋大学博士(商学)。専門は公共政策学、政策過程論。主に、政策決定過程の理論研究と規制改革等の事例分析とを行ってきた。近年は、政府組織における学習(政府学習)、政策プロセスのマネジメント、ルールチェンジ・ルールメイキングのプロセスと戦略といった領域に関心を持って研究を進めている。

政策が実施されると、前回見ましたように政策の結果について評価が行われます。当然のことですが、評価をして終わりということにはなりません。望ましい結果が得られていないのであれば、政策を改善しなければいけません。

評価結果をもとに政策を改善する手法でもっとも有名なものがPDCAになります。皆さんもどこかで聞かれたことがあるでしょう。Plan(決定)→Do(実施)→Check(評価)→改善(Action)のサイクルで政策をより良くするという手法です。

(※全文:2470文字 画像:なし)

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