通常学級に在籍しつつ「通級指導教室」にて障害に応じた個別指導を受ける児童生徒が20万人超 文科省調べ

文部科学省は7月16日、全国の小中高校を対象に行った2023年度「通級による指導実施状況調査」の結果を発表した。

「通級による指導」とは、通常学級に在籍し、そこでの学習におおむね参加できるも、一部特別な支援を必要とする児童生徒に対して、自校または他校に置かれた「通級指導教室」にて、障害に応じて個別に行う指導のこと。

1993年度から小中学校で制度化され、2018年に高校にも拡大。2006年度に、対象となる障害に注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、自閉症が追加された。

調査結果によると、2023年度に通級による指導を通年で受けた児童生徒は、全国で20万3,376人。前年度(19万8,343人)から約5,000人増加した。

小学校(義務教育学校前期課程を含む)、中学校(義務教育学校後期課程および中等教育学校前期課程を含む)、高校(中等教育学校後期課程を含む)の全児童生徒に占める割合は1.7%。前年度(1.6%)から0.1ポイント増加した。

学校種別では、小学校が16万6,556人、中学校が3万4,449人、高校が2,371人だった。障害種別では、言語障害が4万7,069人(23.1%)、ADHDが4万4,107人(21.7%)、自閉症が4万1,171人(20.2%)、LDが4万396人(19.9%)、情緒障害が2万8,274人(13.9%)だった。

調査結果の詳細は以下から確認できる。
https://www.mext.go.jp/content/20250715-mxt_tokubetu01-000043733_2.pdf

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