国士舘大、東京ヴェルディと連携 学生らでつくる医療支援チームを一部試合に派遣し急病人や怪我人を救護

国士舘大学を運営する学校法人国士舘は7月18日、同名のプロサッカークラブを経営する東京ヴェルディ株式会社と連携協定を締結したことを発表した。

同大学独自の「スポーツファーストレスポンダー(SFR)資格」を有する学生や、医師・救急救命士資格を持つ教員で構成される「メディカルサポートチーム」を、東京ヴェルディのホームゲームに派遣し、観客や大会関係者に急病人や怪我人が出た場合、救護活動を行う。

SFRとは、競技や試合、部活動といったスポーツの現場で、選手や観客、関係者に急病人や怪我人が出た場合、医療従事者や救急隊に引き継ぐまでの間、応急処置を行う人のこと。

国士舘大は体育学部に「スポーツ医科学科」を置くなど、救急救命を担う人材の育成に取り組んでおり、SFRについても独自に認定資格を定め、スポーツ協議会指定クラブの指導者・部員を対象に講習会を開催するなど、その養成を図っている。

加えて、学生や教員から成るメディカルサポートチームを組織。サッカーやバスケットボール、ラグビー等の試合に派遣している。

東京ヴェルディは2024年シーズンにJ1リーグに復帰。観客が増加したことからチームに協力を依頼し、同シーズン中、23試合でサポートを受けた。このことから協定締結に至った。

引き続き救護活動に取り組むとともに、今後はAEDの啓発活動や救急救命講習も行っていく。連携により、安心・安全なスポーツ現場を構築していきたいとしている。

bAdobeStock_696608180Image by Igor Tichonow (Adobe Stock)