後継者のリーダーシップ開発 「嘘偽りない」経営理念を見出すことが重要に

後継者が第二創業によって再生を図るには、人との絆や信頼関係とともに、リーダーシップの拠り所となる「嘘偽りのない」理念を見出すことが重要になる。中小企業再生の理念創成プロセスや、後継者のリーダーシップ開発について研究する敬愛大学・佐竹恒彦教授に話を聞いた。

理念を拠り所に経営革新、
第二創業を実現した企業の事例

佐竹 恒彦

佐竹 恒彦

敬愛大学 経済学部経営学科 教授
神田外語大学 外国語学部国際コミュニケーション 学科 非常勤講師
早稲田大学大学院修了(経営管理学修士(専門職))、千葉商科大学大学院修了(博士(政策研究))。マイクロソフト株式会社や会社経営等を経て、現職。千葉商科大学経済研究所 中小企業研究・支援機構 客員研究員も務める。

── 佐竹先生は後継者のリーダーシップ開発について、研究されています。

中小企業が本格かつ持続型の再生を果たすためには、借り物ではない本物の経営理念に支えられた経営者の真のリーダーシップが存分に発揮される必要があります。事業承継が転換点となって、後継者が承継前まで曖昧であった理念を創成・明文化し、理念を拠り所とした真のリーダーシップを十分に発揮して、第二創業を実現した事例も散見されます。

(※全文:2163文字 画像:あり)

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