ベンチャー型事業承継のためには「対話型の組織開発」が不可欠
ベンチャー型事業承継のためには、後継者の個人的な資質・能力に焦点を当てるだけでなく、「組織」への視点が不可欠――。ファミリービジネスを変革するための方法論や、アトツギベンチャーの成長要件ついて、立命館アジア太平洋大学・牧野恵美准教授に話を聞いた。
先代経営者や社員等を交えた
「対話型の組織開発」が重要に
牧野 恵美
── 牧野先生は、ベンチャー型事業承継について研究されています。ベンチャー型事業承継の課題や成功条件について、どのように見ていますか。
ベンチャー型事業承継とは、後継ぎ経営者がベンチャー的な手法で自社のV字転換を図る事業承継のことです。長年、継続しているファミリービジネスは様々なレガシー(遺産)を抱えていますから、何もないところから創業するスタートアップとは課題も成功条件も異なります。そのため、スタートアップ育成で効果のある方法論が通用するとは限りません。
(※全文:2073文字 画像:あり)
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