慶應大、東大など9大学・機関 「コロナ制圧タスクフォース」を発足

慶應義塾大学、東京医科歯科大学、大阪大学、東京大学医科学研究所、国立研究開発法人国立国際医療研究センター、東京工業大学、北里大学、京都大学は5月21日、共同研究グループ「コロナ制圧タスクフォース」を立ち上げたと発表した。

研究グループは感染症学、ウイルス学、分子遺伝学、ゲノム医学、計算科学を含む、異分野の専門家で構成する。研究統括責任者は慶應義塾大学医学部内科学(消化器)教授の金井隆典氏。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が重症化するメカニズムの遺伝学的な基盤の解明と、ウイルスに有効な粘膜ワクチンの開発を目指す。

具体的には、日本人のCOVID-19の人口当たりの死亡者数が欧米諸国に比べ圧倒的に少ない点に注目し、日本人におけるCOVID-19の重症感染者と軽症・無症候感染者を比較することで、日本人特有のCOVID-19 重症化に関連する疾患感受性遺伝子の探索を行う。

全国の医療機関の協力のもと、すでに大規模な検体の集積を開始。7月に一旦収集した検体のヒト遺伝子を解析し、9月を目処に研究成果を速やかにまとめる予定。研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構によってサポートされる。

コロナ制圧タスクフォースの最新の取り組みは以下から閲覧可能。

https://www.covid19-taskforce.jp/ 

2020.5.22コロナ制圧タスクフォースの概要