元プロ野球選手が小学校を設立、「世界に挑戦する12歳」を育てる

プロ野球・北海道日本ハムファイターズで活躍し、メジャーリーグにも挑戦した田中賢介氏が札幌市内に私立小学校を設立した。教育界の慣例にとらわれず、数々のチャレンジで「世界に挑戦する12歳」の育成を目指す田中賢介氏に、教育にかける思いや今後への展望について話を聞いた。

北海道への恩返し、
「教育のド素人」がゼロから挑戦

田中 賢介

田中 賢介

学校法人田中学園 理事長
1981年生まれ。福岡県出身。東福岡高からドラフト2位で2000年日本ハムに入団し、俊足巧打の内野手として活躍。2012年オフに米球界入りを表明し渡米。2015年日本ハムに復帰。2019年限りで現役引退。日米プロ通算19年でゴールデングラブ賞5回、ベストナイン6回。2020年からファイターズ「スペシャルアドバイザー」に就任したほか、NHK野球解説者を務める。また「学校法人田中学園」を設立し理事長に就任。2022年4月に札幌市内に田中学園立命館慶祥小学校を開校。

──2019年にプロ野球選手を引退された後、学校法人を設立し、2022年4月に札幌市内に「田中学園立命館慶祥小学校」を開校されました。なぜ小学校をつくろうと思われたのですか。

自分をプロ野球選手として育ててくれた北海道への恩返しがしたいと思ったからです。引退して自分に何ができるだろうかと考えた時に、思い浮かんだのが、北海道の子どもたちのために何らかの貢献をすることでした。それで、子どもたちが夢や生きがいを見つけて「挑戦する心」を育めるような学校をつくりたいと思いました。

教育のド素人が思いだけで学校設立を目指したわけですから、まったく無茶苦茶な挑戦です。でも今はド素人だったからこそ、先入観などに左右されずに突き進むことができたと思っています。約3年かかりましたが、この4月に1年生から4年生まで166名の児童を迎えて、…

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