ちいさな問いから社会は変わる 北の大地で始まった「人生の学校」
「私のちいさな問いから社会が変わる」。このコンセプトを掲げて2020年春、北海道の東川町に大人のための学び舎「School for Life Compath」が産声を上げた。創業者である株式会社Compath代表の安井早紀氏に、プログラムの特徴と事業にかける思い、将来のビジョンを聞いた。
デンマークで受けた衝撃、
フォルケホイスコーレを日本へ

安井 早紀
株式会社Compath共同創業者
1990年神奈川県生まれ。慶應義塾大学卒業。(株)リクルートに新卒入社し、採用や次世代リーダー育成事業等を担当。その後島根にて、一般社団法人地域・教育魅力化プラットフォームに入職。高校生の国内留学事業立ち上げに参画。2020年に(株)Compathを創業、東川町へ移住。大人の学び舎を社会に根付かせるため、日々奔走中。
School for Life Compathは、デンマーク発祥のフォルケホイスコーレをモデルにした「人生の学校」だ。フォルケホイスコーレとは、年齢層やバックグラウンドもさまざまな人が、4ヵ月から1年程度、寝食をともにしながら学ぶ全寮制の教育機関。デンマーク国内に約70校あり、政治学や哲学、芸術、スポーツ、社会福祉など、各校それぞれに特徴ある学びの機会を提供している。私立ではあるものの、学費の約7割を政府が助成しているといい、大人の学びのインフラとして、広くデンマーク社会に浸透している。
安井早紀氏がフォルケホイスコーレに出会ったのは、社会人5年目のことだった。もともと教育に興味があり、新卒で入社したリクルートでは人事総務部門に所属し、…
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