北海道教委 地域の豊かな資源を活かし、学びの楽しさが感じられる教育を

豊かな自然や独自の歴史・文化を有する北海道では、学校が地域や産業界と連携する「地学協働」の教育が展開されているほか、広域分散型の地域特性に対応したICT活用が進められている。北海道の教育施策の取組と展望について、道教育委員会教育長の倉本博史氏に話を聞いた。

3つの重点政策で
教育・人づくりに取り組む

倉本 博史

倉本 博史

北海道教育委員会 教育長
東京都出身。東大文学部を卒業後、1999年に道庁へ入庁。2008年に後志支庁地域振興部長、2018年に経済部長、2020年に総合政策部長などを歴任。2021年6月、北海道教育委員会教育長に就任。

──北海道の教育環境の現状と課題について、どのように見ていますか。

北海道には四季折々の豊かな自然や独自の歴史・文化があります。こうした環境は子どもたちの無限の可能性を引き出すうえで、とても大切な資源です。道内の学校ではこうした資源を活用し、新たな社会を生きる力を育む教育活動を行っています。

また、北海道は広域分散型の地域構造であることも影響し、学校の小規模化が進んでいます。さらに、近年の学力調査では小中学校とも全国平均に届いていないという状況があり、…

(※全文:3997文字 画像:あり)

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