北大総長が語る 大学は社会変革のエンジン、先駆的なSDGsで世界に貢献

SDGsという言葉がなかった約150年前から、広大なフィールドを活かした教育・研究に力を注ぎ、持続可能な社会づくりを目指してきた北海道大学。「大学は今、社会変革のエンジンとなるべき」と語る寳金清博総長に、教育・研究の方向性や大学改革の展望について話を聞いた。

活躍するリーダーを育成、
SDGsにつながる教育の強み

寳金 清博

寳金 清博

北海道大学 総長
北海道出身。1979年北海道大学医学部卒、1986年米カリフォルニア大学デービス校に客員研究員、1996年スタンフォード大学と英国王立神経研究所に文部省在外研究員として在籍。2013年から北海道大学病院長。2020年10月、北海道大学総長に就任。

──北海道大学では、どのような教育活動に力を入れていますか。

本学の特徴的な教育活動の1つとして、「新渡戸カレッジ」があります。カレッジ名の由来である新渡戸稲造は、北海道大学の前身である札幌農学校の第2期生であり、明治期の日本において国際的に活躍しました。本学は「フロンティア精神」、「国際性の涵養」、「全人教育」、「実学の重視」という4つの基本理念を掲げていて、新渡戸稲造は私たちが目指す人材養成の規範とすべき存在です。

新渡戸カレッジは本学12学部のすべての学生、修士課程および専門職学位課程に在籍するすべての大学院学生を対象とした…

(※全文:3999文字 画像:あり)

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