哲学対話で「問う態度」を育み、企業は「組織内哲学者」育成を

Google、Apple、Facebook など、世界的な企業で哲学者の雇用が進んでいる。国内では学校教育に哲学を入れる動きもある。いま、哲学が必要な理由とは何か。学校や企業へ哲学対話の場を提供する NPO 法人こども哲学・おとな哲学アーダコーダ、代表理事の角田将太郎氏に聞いた。

正解のない問いを考える 哲学対話で身につくもの

角田 将太郎

角田 将太郎

NPO 法人こども哲学・おとな哲学アーダコーダ 代表理事
2017年1月から第1期インターン生として、アーダコーダに参画。東京大学教養学部で哲学を学び、卒業後は当団体事務局を務め、2019年7月より現職。

NPO 法人こども哲学・おとな哲学アーダコーダが設立したのは2014年。『哲学の授業をやってほしい』、『研修をしてほしい』といったニーズが高まってきたのがきっかけだ。

なぜ、いまの時代に哲学が必要なのか。アーダコーダの代表理事である角田将太郎氏は、「背景としては大きく2つあります」と話す。

1つは、AI 技術の発展。人間が過去に繰り返し行なってきた思考の多くを人工知能が…

(※全文:2313文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。