U理論でイノベーションを実践 探究と内省がもたらすブレイクスルー

MIT のオットー・シャーマー博士が提唱し、意識の変容を外的な変化へとつなげるプロセスを体系化した U理論。個人や組織が U理論を実践するためのポイントや注意点、これから求められるリーダーシップについて、オーセンティックワークス代表・中土井僚氏に話を聞いた。

イノベーションは、内面の変容から始まる

──U理論とはどのような理論なのでしょうか。

中土井 僚

中土井 僚

オーセンティックワークス株式会社 代表取締役
アンダーセンコンサルティング(現:アクセンチュア株式会社)他2社を経て2005年に独立。「自分らしさとリーダーシップの統合と共創造(コ・クリエーション)の実現」をテーマに、U理論や成人発達理論を取り入れながら、マインドセット変革に主眼を置いたリーダーシップ開発及び組織開発支援を行う。経営者の意思決定支援、部門間対立の解消など多種多様な案件を手掛け、過去に携わったプロジェクトは100社以上に及ぶ。

一言で説明すると、イノベーションを可能にするための実践理論です。人の内面の変容がどのように起きて、それが外的な行動にどのようにつながるのか、その原理原則とプロセスが明確化されています。

先が読めない不確実な時代において、外部環境が変われば、当然、自分たちが発揮すべき価値も変わります。しかし古い脳内地図のまま外部環境と向き合っても、その変化が意味することを感じ取れず、何をしたらいいのかも定義できません。

世界を認識する枠組みや現実の捉え方の枠組みを変えなければ、自らの価値を発揮できないのです…

(※全文:2162文字 画像:あり)

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