シリコンバレー投資家が開発 小学生から学べる起業家教育プログラム

IKIRU合同会社(大阪府東大阪市)は、テスラやスカイプ、Twitterなどの投資家が開発した、小学生から学べる起業家教育プログラム『BizWorld』を日本で初めて提供。今年3月、BizWorld.orgの日本代理店として独占契約し、日本での導入を開始している。

今回、日本初導入となる『BizWorld』は、アメリカシリコンバレーの有名投資家ティム・ドレイパーが、自分の娘に「起業家ってどんな仕事?」と聞かれたのをきっかっけに、当時娘が熱中していたミサンガ作りをヒントに開発した小学生向けの起業家教育プログラムだ。ドレイパーは投資家一族の3代目としても有名で、その投資先としてはHotmail、Baidu、Skype、SpaceX、Twitter、DocuSignなどがある。また起業家を育成する機関としてDraper大学の設立や教育委員会の委員を務めた経歴を持つ。

ドレイパーが開発したプログラムは、小学生でも起業から資金調達(VCや投資家へのピッチ)やマーケティング財務まで会社経営の全てを体験することができる。すでに100カ国68万人が受講しており、20年以上の歴史がある。20年を経てようやく日本への導入となった。

従来、日本で実施されてきた、起業家教育プログラムは、アイデア出し・プレゼンが主な内容だった。しかしプレゼンがゴールになってしまっており、そこから先どのようにビジネスを進めていくのかという学びには乏しかった部分もある。『BizWorld』は、起業からビジネスプランの作成、資金調達、マーケティング、販売など会社経営の全てを体験。財務諸表の管理や株の売買も体験できる。資金調達ではVCへのピッチと銀行の融資担当者へのピッチの違いを学び、相手によってプレゼンを調整する。自社の株式を売却するのか銀行融資、どちらが良いかを検討したりするなど、『BizWorld』には、投資家が想う起業家像がふんだんに盛り込まれているという。

21.6.8news3

日本におけるBizWorldプログラムの導入校、高知県の土佐塾中学・高等学校