宮崎を起点に世界とつながる教育 地域をチャレンジの場に

「宮崎を起点に世界とつながる教育」を目指し、産学官と連携しながらユニークな教育機会を提供するNPO法人グローカルアカデミー。創業者・理事として同法人を牽引する田阪真之介氏に、宮崎が抱える教育の現状と課題、その解決法や取り組みの工夫、さらに今後のビジョンを聞いた。

海外留学への回路を開き
世界に飛び立つ人材を育成する

田阪 真之介

田阪 真之介

NPO法人グローカルアカデミー 理事 / 創業者
宮崎県出身。千葉大学卒業後、新卒で青年海外協力隊に参加。現地で模擬試験の全国レベルでの実施などに携わる。帰国後は、(株)ベネッセコーポレーションを経て、高千穂町でNPO法人グローカルアカデミーや(株)グローカルプロジェクトを起業、経営。2021年度より宮崎大学特別教授も兼務。

グローカルアカデミーは2015年、「グローバルな視野で宮崎の社会課題や可能性に挑戦するグローカル人材を育成する」ことをミッションとして設立された。ここでいう「グローカル人材」とは、地域を起点に全国・世界とつながるマインドとスキルを持ち、地域を挑戦と可能性の場所と捉え、地域の未来を創る存在だ。

グローカルアカデミーを創業した田阪氏は、青年海外協力隊や大手教育関連企業を経て、宮崎にUターンした。一貫して教育畑を歩いてきた田阪氏の原動力は、「現場の課題を解決したい」という強い思いだ。田阪氏が見る宮崎県の教育課題の1つは、「世界を意識する機会、世界とつながる経験の少なさ」だ。例えば、文部科学省の2013年度のデータを見ると、宮崎県の海外への高校生留学者数は全国で最下位だった。海外留学への回路が滞っていることが…

(※全文:1996文字 画像:あり)

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