スマート見守りサービス「otta.g」 子どもの安全と親の安心をつなぐ

2020年度グッドデザイン賞を受賞した「otta.g(オッタジー)」は、株式会社ottaが展開するスマート防犯ブザーだ。同社はITを活用し「新しい見守りサービスを社会インフラにする」をミッションとして2014年に創業したベンチャーだ。

矢島 進二(やじま・しんじ)

矢島 進二(やじま・しんじ)

公益財団法人日本デザイン振興会常務理事。1962年東京生まれ。1991年に現財団に転職後、グッドデザイン賞を中心に多数のデザインプロモーションに従事。東海大学、九州大学、武蔵野美術大学等で非常勤講師。

子どもの教育や子育てに関するITサービスは広範囲にわたってきたが、あらゆる面で問題となるのは安全性だ。特に親と離れている時に、どのように繋がりを持ち安心を得るか、また非常時の安全連絡手段はどうするかが大きな課題となる。

既に子ども用の見守りサービスには、キッズケータイ、GPS端末、ブザーなど多様な選択肢があるが、大人による管理と監理の側面が強いものが多いように感じる。これからは子どもに寄り添い、より日常に溶け込むツールが求められるはずだ。

株式会社ottaは、2017年に見守りサービスシステム「otta」で既にグッドデザイン賞を受賞しているが、新しい端末「otta.g」を昨年秋から展開することで、サービス全体の独自性を明確にし、事業自体も拡張させている。

(※全文:850文字 画像:あり)

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