石巻を新しいまちに ITを学び、ITで働ける場を創出

古山隆幸氏は2012年、東日本大震災後の宮城県石巻市で一般社団法人イトナブ石巻を立ち上げ、若者向けにプログラミング教育を開始した。さらに2015年には株式会社イトナブを設立し、「学びの場」だけでなく「働く場」を創出。現在、そのモデルを全国へと広げている。

プログラミングを学び、
地域で働ける環境をつくる

古山 隆幸

古山 隆幸

株式会社イトナブ 代表取締役
1981年生まれ。石巻市出身。東日本大震災以降、東京から石巻の母校へ戻り、高校でITを教える。若者へのIT教育を通して、誰もがITで「学び」「遊ぶ」ことができるプラットフォームの開発を決意し、2012年に一般社団法人イトナブを設立。2015年、株式会社イトナブを創業。

石巻市出身の古山隆幸氏は地元の工業高校を卒業後、首都圏の大学に進学。大学3年生の時、友人から勧められてウェブ制作を始めたのがIT分野へ足を踏み入れたきっかけだ。

「学び始めたらすごく面白くて、刺激的な環境の中でITに精通する仲間も増えて、大学卒業後は東京で起業しました」

自身の会社はウェブ関連事業を展開し、30名程の規模にまで成長したが、2011年に東日本大震災が起きた。古山氏は石巻に戻り、変わり果てたまちを見て何とかしたいと考えたという。

「当時、石巻にはITやテクノロジー関連の企業がありませんでした。なぜ地方で新産業が育たないのかを考えた時に、その原動力となる人材が不足していることに行き着きました。それならば、…

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