大学は「再出発できる場所」 学び直しで、何歳でも人は変われる

5学部7研究科のすべてにおいて、地域で活躍する人材の育成に取り組む宮崎大学は、今後の展望をどのように描いているのか。この10月に学長に就任した鮫島浩氏は、学び直しの大切さを説き、「学生はもちろん、社会に出てからでも再出発ができる、それが大学の存在意義」と語る。

地域活性の中核は「人」、
人材の育成・定着に力を注ぐ

──地域活性化の中核的役割を担う大学として、どのような取組みをされていますか。

鮫島 浩

鮫島 浩

宮崎大学長
1981年、鹿児島大学医学部卒業。1983年、ロマ・リンダ大学留学。1986年~、鹿児島市立病院。1995年~、宮崎大学医学部の講師、教授、附属病院病院長などを歴任。2021年10月、宮崎大学長に就任。専門:産婦人科学、周産期医学、胎児生理学、胎児・新生児医学。

本学は教育学部、医学部、工学部、農学部、地域資源創生学部の5学部からなり、大学院修士課程として教育学研究科、看護学研究科、工学研究科、農学研究科、地域資源創成学研究科を備え、さらに医学獣医学総合研究科修士および博士課程、農学工学総合研究科博士後期課程という7研究科を擁する総合大学です。

農学部は本学で最も歴史のある学部の1つであり、宮崎県の主要産業の1つが農業や畜産であることから、一次産業に資する教育・研究が盛んです。また、医学部附属病院ではさまざまな高度医療を提供するとともに、ドクターヘリやドクターカーも導入して地域医療の中核拠点としての役割を担っています。

地域活性の原動力となるのは“人”です。5学部7研究科のすべてにおいて、人材育成・定着への貢献が…

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